みなさんこんにちは。
むちゃくちゃバズった緑ノごまむぎです。
閲覧ありがとうございました。
さて、気付けば12月も後半戦。今年が終わるまであと2週間を切りました。
年末の過ごし方はもう決まりましたか?決まってませんか?そうですか。
私は例年通り実家に帰るのですが、そうすると例年通りスルーすることになるイベントがあるのです。
コミックマーケット。
毎年ほぼ盆と年末に開かれている、帰省者スルー不可避なこのイベント。次で99回目らしいです。
初回はなんと1975年の末。46年前との事。
私は夏コミのお手伝いでしかその空気を味わったことがないのですが、とんでもねぇ人の多さと規模感に「やべー」と思っていました。
数万単位のサークル参加があるため、その分漫画を描いたりグッズを作ったりしている人が居るという、ちょっとよく考えるとヤバすぎる感じの規模なのですが、私も同人誌を描くタイプの人間として、いつか参加したいなぁとか思ってます。(いままでオンリーイベントしか経験がないのです。コミケ童貞。)
さて、同人誌を描くタイプの人間が多すぎて押し潰されそうな気持ちな私ですが、実は紙に関するお仕事に就いているためごく稀に聞かれることがあります。
それは、
「同人誌のサイズってB5ですよね?」
と。
年に一度くらいにごく稀に聞かれます。
確かに同人誌のサイズは多くがB5サイズなんですけど、厳密に「このサイズで作ってね」という規定があるわけでは無いんです。
今回は紙のサイズに関してのお話をしていこうかと思います。
上記の通り、同人誌は多くがB5で作られています。
ほんでもってB5は182mm×257mmというサイズです。このサイズはノートブックとかルーズリーフとかで広く使われているサイズです。
他にもA4やA5で作られている同人誌もあります。
小説のタイプだとA6が多いですね。
実は日本には元々「四六判(127×188)」や「菊判(150×220)」という紙のサイズがありました。(これらは最早ほとんど使わないので覚えてる必要は無いのですが、覚えてると飲みの席でドヤ顔出来ます。)
しかし過去の日本はクソほど緩かったため、そういったサイズも出版社ごとにまちまちと言った具合でした。
さすがにそれだと不便極まりないので、当時交流が深かったヨーロッパの国々で使われる紙のサイズを取り入れ、統一することにしました。それがA4・A5等のA判です。
A5サイズと菊判はかなり近いサイズであったため、菊判の文庫本そこは何とかなったのですが、四六判はA4より小さく、A5よりも大きいというクソみてぇなサイズでした。
仕方なしということでA判の面積を約1.5倍したB判というサイズを作り出しました。
これで四六判も救われたわけです。
ということでその四六判が取り回しがいいという日本の文化によってそのサイズに近いB5が社会のどの部分でも猛威を奮っているので同人誌にもB5サイズが多いのです。
現代の文庫本サイズはA6サイズなので同人小説だとA6に合わせたものが多いです。
ちなみに紙の種類を見るときに「〇〇kg」という表記を見たことがあるかと思いますが、これは「その紙を四六判で1000枚重ねた時の重さ」なので、大体その数字がデカいほど厚いです。
たまに「いい紙を使いたい」という理由で256kgくらいの紙を製本しようとする人もいますが、「全ページポストカードくらいの厚みがあるノート」という鬼のための本が出来るので、紙の厚みはちゃんと考えて決めましょう。
印刷を承っていると、トンボ(トリムマーク)や塗り足しの有無よりも紙のサイズや比率が合ってないことが多々あるので覚えておいて損は無いです。
というわけで今回は同人誌のサイズと紙のお話でした。
同人活動を始めづらいと言われている昨今ですが、私はかきたいものをかいて、それが形になった時の感情を皆さんに味わって欲しいと思います。
実は私は同人活動を始めて5年くらい経つのですが、一度も所謂「オフセット本」を出したことがありません。全部コピー本です。
絵もそこまで上手いわけではないですし、話作りも甘い、ギャッボギャボのド素人です。
同人誌作りに必要なのは美麗な装丁でもプロ並みの画力でも皆を唸らせる物語でもありません。
印刷費と参加費です。
それさえあれば同人誌は作れます。
それらも印刷は白黒コピーでもいいですし、誰かとサークルを組んで参加費を折半でもいいのでいくらでもその分の負担は減らせます。
同人イベントに参加したいのであれば、まずは申し込んで退路をなくしましょう。
ケツに火がつけば人は走ります。
そしてサークル参加するのにまだ原稿が終わっていない皆様、本当に偉いのはギリギリで終わらせる人ではなくてどこでミスが起こってもいいようた二手先を見据えた行動する人です。
夕方入稿で「明日の午前中までに必要なんです」はいいことがありません。私は言われる度に「重機で突っ込めば一撃なんだよなぁ」と思っています。私の自制が効かなくなる前にやめましょう。
サークル参加する皆様におかれましては、無事新刊を机に並べられることを祈っています。
それでは、お疲れ様でした。