【ジャンプ+】「アンテン様の腹の中」に学ぶ、等価交換の大切さ

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転出届、会社への通勤手当申請などが一切終わってなければ、インターネットの準備すらままならない豪雪婦人が通ります。

0からの準備に戸惑っていますが、今回は家族の支援も多分にあり何とかなりそうなかんじです。

さて、世の中というのは往々にして等価交換で成り立っています。例えば120円でジュースが買えるのは、ジュースが私たちの手元に来るまでのコストが120円であるから、これも等価交換になります。

ここで原価厨は「ジュースの原価は3円とかなんだぜ」という人もいますが、そうではありません。ジュースの原価やペットボトルの原価、さらに輸送費やメーカー・卸・小売の利益も当然含んで最終的には120円とかで私たちの元へと届けられるのです。

そんな等価交換が学べる漫画がジャンプ+の「アンテン様の腹の中」

大事なものを捧げれば、対価に応じた願いが叶う。その代わり死んだら全てを失う、そんな不可思議な力を持つ神……アンテン様。出会う人々の”願い”の行く末は――…!?巨…
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この漫画のメインになるのは「鳥居」を潜るといる「アンテン様」に自分の大切なものを捧げるとそれと同じぐらいのものが対価として得られるというもの。

例えば高級なゲームを捧げると家庭教師を首にできる、などと言ったことです。

ただしいくつか条件があります。

まず一つは、対価は捧げたもの以下のものしか手に入らないこと。2つ目にアンテン様によって得たものは自分が死んだら失われてしまうこと。そして最後に、鳥居をくぐったらそこに長居しては行けないこと。

特に最後のルールは守らなければ無事が確保されません。

ところで、このアンテン様とやりとりをする一番最初のルール。「対価は捧げたもの以下のものしか手に入らない」というのは、世の中で最も一般的によく見る構図です。以下というのはイコールも含みますが、つまり多くのものは自分の支払った対価と同じかそれ以下の価値しかないというものです。

ジュースの例をあげましたが、アレを原価厨の立場からもう一度見てみましょう。すなわち、私たちが普段飲んでいる120円のジュースは、飲んでいる「モノ」に限って言えば10円そこそこなのです。そこから私たちの手元にくるまでのコストを考慮することで初めて120円という金額が妥当に見えるのです。

ということは、世の中に溢れる売買の仕組みというのは、「コスト」の概念を取り払い「モノ」のみの価値にフォーカスすれば、突き詰めると損をしてしまうのです。

ただし、さらに重要なのは「モノ」を用いてさらなる価値を生み出せるのであれば、支払う対価以上の価値を手にすることができるという点です。

今回ページ内にある1話で、伊佐木君がお供えした「焼きそばパン」。これは最後でも明らかにされていますがアンテン様にとって価値のないモノでした。

しかし伊佐木君はお供えをしたことでアンテン様に背中を押してもらったと感じることができました。その結果、本来の対価ではない「告白する勇気」を手にすることができたのです。

ここからは若干スピリチュアルな話になっていくので割愛いたしますが、とにかく自分が手にしたものが「価値あるモノ」と感じることができるのであれば、得たモノ以上の価値を得ることができます。

私たちの現実世界でも今はお金とモノが溢れています。そしてお互いにそれを取り合って日々様々な大義名分のもと仕事や生活をしているのですが、今一度この原点に立ち返り自らの「等価交換」の内容を見つめ直すこともたまには重要なのではないかと感じました。

現場からは以上です。