みなさんこんにちは。緑ノごまむぎです。
先日、細田守監督の最新映画「竜とそばかすの姫」を見に行ってきました。
細田作品らしく、広大な電脳空間や多彩なキャラクター、インターネットをもうひとつの現実として扱うスタイルは健在で、「サマーウォーズ」で登場した電脳世界”OZ”よりも、今作の”U”は何倍もパワーアップした世界を魅せてくれました。
電脳世界を「現実と繋がる表裏一体の世界」として認識させたサマーウォーズを踏まえると、竜とそばかすの姫は「表裏一体の世界で生きる人間も表裏一体である」というところを押し出してきているなぁと感じました。
Uでのアバターは生体認証で造られるため、今のゲームなどでは味わえない没入感があるだろうなと思います。
利用デバイスもイヤホンのようなコンパクトなデザインで、視覚や聴覚に直接繋ぐ方式のように見えましたし、すごい世界であることは間違い無いですね。
私のこの顔、Uのアバター作るときに認証させたらどうなるのかな。コンセントとかになるのかな。
さてスマートフォンひとつでネットを介し、様々なことが出来る現代と比べるとやはり20年前はその辺が不便だなぁと思わせてくれる作品があります。
同じく細田守監督作品、「ぼくらのウォーゲーム!」です。
2000年3月4日公開の、デジモンアドベンチャーシリーズの短編映画であるこの作品は、やはりその時代のネットワークを反映したものになっています。
本日はそれを語っていこうと思います。
バチバチにネタバレするので先に本編映画を視聴することをお勧めします。
公開日とおなじ2000年3月4日の出来事として今作のストーリーは進みます。
大まかに説明すると、
ネット上のバグでデジモンが生まれちまったけど
こいつがとんだ暴れん坊で困ったぞォ。
頑張って戦うけどこいつスッゲェ強ぇぞォ。
やべぇぞォ。
という感じのお話です。
私がこのウォーゲームで好きな点は「デジタル生物らしさ」が全開であるところです。
例えば敵デジモンであるインフェルモンはアドレスを持つため電話回線を介して太一たちにイタズラをしてきたり、コンピュータ制御のシステム機器に影響を与えたりするところです。
NTTに潜り込んで無差別に電話をかけて回線をパンクさせ、
POSレジの金額表示を狂わせ、
お台場の観覧車を192倍のスピードで回転させることを遊び感覚で行うわけです。
タチが悪いとか言うレベルじゃないです。
パートナーデジモンとはパソコンなどの端末から意思の疎通や行動させることができるようになるのですが、ヤマトはパソコンが全然ない島根の地で奔走したり、(島根にパソコンなんかあるわけないじゃん)太一はパソコンがブルースクリーンになったせいでウォーグレイモンが行動不能になったりしました。
島根はRubyの本拠点なのでパソコンはあります。
こういうところが電脳と現実のリンクがあって楽しいところだと思います。
それと私が好きな場面として、世界中から応援のメッセージが送られてくるためメーラーが重くなり、ウォーグレイモンのレスポンスが落ちるという描写があります。ここがデジタルモンスターっぽいなぁと思うところで好きなのです。
この大量のメールのせいでウォーグレイモンとメタルガルルモンが瀕死になるのですが、
この大量のメールのおかげでオメガモンに進化し、ディアボロモンに対する大きな戦力になるのも胸アツでございますわね。(少年のロマンが分かるお嬢様)
そしてこのメールをディアボロモンに一斉転送し、ディアボロモンの動きを止めるというやり方で奴を仕留めるためここの流れが私本当に大好きなんです。
失敗は成功の母のツレと言いますからね。光子郎はんもそこから思いついたのだと思います。
この「ぼくらのウォーゲーム」と「サマーウォーズ」を見た人は恐らく共感できると思うのですが、
この二作品、大体一緒です。
ウォーゲームを基に、オリジナル作品として、もっと電脳空間を深掘り、仲間との絆やネットと人間の付き合い方の部分を広げたのが”サマーウォーズ“なのではと思います。
ネット上に現れた謎の存在と、
信じ合える仲間と共にその驚異に立ち向かい、
世界中のユーザーの力を借りて、
めっちゃ力強くエンターキーを押す。
そこからウォーゲームかサマーウォーズかに分岐するわけです。
そういえば竜そばも含めたこの三作品、「片田舎で頑張る」という点が共通してるなぁと思いました。
“世界のヒーロー”が”ド田舎の目立たないすごい人達”っていうのはロマンがありますね。
いまやネットの普及率は総人口の50%以上。携帯端末のユーザーも70%近くまで増えています。
竜そば劇中でも「Uはもう一つの現実」と言われているように、もはや現実のネットもその域まで達していると思います。
Youtuberとして全世界に自分の素顔を発信している人も多い昨今、この世界のネットワークはどのように進化していくのか楽しみですね。
そして竜とそばかすの姫を見た後すぐこの二作品を見返して、やっぱり「主線が朱色の世界いいなぁ」と思いました。私も人生で一度は主線が朱くなってみたいものです。
それでは、本日はこの辺で。
お疲れ様でした。