みなさんこんにちは。緑ノごまむぎです。
昨日、私が好きなゲーム、”MOTHER3“が15周年を迎えました。おめでたい事です。
私も事に倣ってファンアートなるものを描かせて頂きました。
作中で手に入る最強アイテム”まぼろしのぼう”が光るイラストです。
“ササエタマエ“という敵が低確率でドロップするため、コイツを相当数葬ったプレイヤーも少なくないのではないでしょうか。
私もその一人でした。(全然出なくてやめました。)
という訳で本日は15年前に発売したMOTHER3をプレイした時の思い出を記事にしていこうかと思います。
まず私はMOTHERシリーズが「唯一プレイしたRPG」と言っても過言ではありません。
厳密に言えばポケモンなどをプレイしてるわけなので唯一とは違うんじゃないかとも思いますが、
4人でこう列になって冒険して
4人でこう相手をタコ殴りにするようなオーソドックスなRPGとしてはMOTHERだけなのです。
なので「そういう点は他のRPGにもあるよ」と思った時はお手元の「カブってるボタン」を押して下さい。(無い場合は作りましょう。)
舞台設定が好き
まずMOTHER、MOTHER2の舞台は現代的な建物が立ち並ぶアメリカ的な世界です。
実際ゲーム内で199X年と表記がされます。
その後はおそらく皆さん大まかに知っているでしょうが、赤いベースボールキャップのベイビーフェイスがバットをぶん回して「ギーグ」と呼ばれるインベイダーをぶっ潰しに行きます。徒歩で。
一方でMOTHER3は「どこかの時代のどこかの世界」と現実から切り離したような舞台設定で、ノーウェア島という島を巡り巡ることになります。
雰囲気が都会的だった前作と比べるとかなり長閑で、ファンタジーな世界観です。
物々交換で成り立つ商店、墓場の奥にある物々しいお城、物見櫓と同じ身長のオッサンと、王道のRPG作品に近い設定です。
おそらくその辺がMOTHERファンが賛否両論しているところでしょう。
ただ私は好きです。未知な場所の冒険は都会でも田舎でもウキウキしますものね。ウフフ。
ストーリーがクソ重
ストーリーはMOTHER史上、と言うかNintendo史上激重です。
MOTHER3は第1章から第8章でストーリーが区切られており、各章ごとにプレイ出来るキャラが変わったりもします。
第1章の主人公はリュカとその双子の兄のクラウスの父、フリントの視点で進められます。
テンガロンハットを被った男気溢れるナイスガイです。
タツマイリ村北西部のテリの森が火事になったところからフリントの物語が始まります。
ギリギリで倒したドラゴは一筋の涙を流し、地に伏し、物陰からそのドラゴの子供と思われるドラゴがぴょんぴょんと飛び出てきたかと思うと、フリントに向けて威嚇の咆哮を飛ばします。
「よくも母さんを」とでも言うかのように。
そのままフリントは行方不明のクラウスを見つけ出すことが出来ず、横たわったドラゴの前で顔を伏せたまま、第1章が終わりを告げるのです。
いっっやおっっっも。
重すぎる。30ポンド。
これが全年齢向けでGBAで出ていたんで?
ヤバくない?
これが物語の始まりですから、言わば序の口という事です。
この後“シアワセのハコ”と呼ばれる電子ドラッグのようなものを配り回るべく猿を使役する謎の男が居たり、ブタマスクが幅を利かせて気に入らない家にカミナリを落としたりする、1984かよ、みたいな世界が展開されていきます。
ひたすらに恐ろしいです。
糸井重里氏のユーモア
MOTHERと言えば糸井重里さんのユーモアです。
正直3に糸井氏のユーモアが散りばめられていなかったらすっげーキツいゲームなだけだったと思います。
登場人物があまりにも無駄な話をするのがこんなに心の潤いになるのか、と気付くことになります。
MOTHER2の場合、有名なところでいくと、
「アルプスのしょうじょ○○ジ」
○○のところに なにがくる?
・はい ・いいえ
これです。
実際これストーリー上一切関係のない話です。
当たると褒められ、外すと小バカにされます。
ちなみにこれ、海外版「EARTH BOUND」だと、「ビートルズの名曲「○○○タデー」」に挿し変わるらしいです。なるほど。
さらに「歩きって健康にいいんだよな」と話してくれる赤いオープンカーのお兄さんや、何回も話しかけると50ドルもくれるサラリーマンなど、マジで関係の無い人達からマジで関係の無い話を聞けます。
MOTHER3でもそれは健在で、
「ぶひぶひ(隣の豚の発言が気になるなぁ)」「ぶひぶひ(気にするな)」
と会話する豚や
「メェー(家畜なので割と平気です)」
とカミナリをあんまり気にしてない羊(焦げてる)など、動物達の会話もかなり楽しいものでした。
私が好きなのは道中のプレゼントボックスを開けると花火が吹き上がり、「なるほど。」とだけメッセージが表示されるシーンです。
思わずクスッと笑ってしまうギャグが最初から最後までたっぷりあるので前述のストーリーの重さが少し緩和されますが、逆にふとした時に切ないテキストが表示されると「ンッ」となります。
ギャグが多い分、逆に。
つって。
前作の要素が顔を出す
さて、ストーリーも終盤まで進めるととあるキャラを彷彿とさせる”トカイ”に飛んでいきます。リムジンで。
おなじみスマッシュブラザーズシリーズでもXにて登場後、その広さから話題になったりする「ニューポークシティ」。
MOTHERファンならば完全にここで気づきます。
いままでさんざっぱらブタを前面に出していたこのゲーム。黒幕の登場です。
そう、MOTHER2に登場した「ポーキー」ことポーキー・ミンチです。
しかしこのポーキーは本当の彼の姿ではありません。
じつはポーキーは、タイムマシンで時間渡航を繰り返し行いすぎたため、老いたまま死ぬこともできない体になっており、代わりに自分の若い頃のロボットを作って迎撃システムを構築していました。
最終的にはアンドーナツ博士が開発した「ぜったいあんぜんカプセル」に閉じこもり、絶対に外に出られなくなってしまいました。
MOTHER2の頃からぶっ飛ばしてやりたかった彼に二度とさわれなくなってしまいました。
さて、ここまで多大なネタバレを放っておいてアレですが、ゲームというのは初見であればある程面白いものだと思います。
皆さんもここで見たことは全部忘れてMOTHER3をプレイしてみてください。
現在WiiUのダウンロード版で715円、Amazonの価格は14,000円ということなのでWiiUを持っていない場合どっちにすっ転んでも結構高くつくので覚悟はしたほうがいいと思います。
それではみなさま、好きなゲームの○周年は祝っていきましょう。
お疲れ様でした。