5/26(木)ジャンプ+で投稿された読み切り作品「ノックノック」が他の連載作品を抑えその日の閲覧数で2位に輝いた。
理由は単純で、めちゃめちゃ面白かったんです。豪雪婦人です。
その面白さを探るためにも、まずは一度読んでみてください。
物語のあらすじは、主人公が殴られ屋に出会って親を殴るというものです。そしてこの物語こそ2段階の山場があるのです。
「殴られ屋」を殴る

帰り道偶然見かけた殴られ屋に挑戦する主人公、菅野ヨシカはかなりの負けず嫌いなのか、一度も拳を当てることができなかったことに悔しさを感じます。そこから彼女は何度も何度も殴られ屋に挑戦します。
一つ目の山場はここ。ヨシカが殴られ屋を殴るために努力するところです。自分でグローブを買ったり殴られ屋本人に拳の当て方を教わったり。最終的に当たることは叶いませんでしたが、ヨシカの努力が見えます。そのため、まっすぐな彼女に魅力を感じる人も少なくないでしょう。
そんな負けず嫌いなヨシカが本当に殴るべきなのは、実は殴られ屋ではなかったのです。
父親を殴る

ヨシカの家は居酒屋です。父親は典型的な亭主関白で、周りに怒鳴り散らしたり挙句酔った勢いで暴力を振るうクズです。ヨシカはそんな父親に恐怖を感じています。
ある日ヨシカが家に帰ると父親は酔ってヨシカの母親を殴っていました。原因は母親が隠していた離婚届を見つけたこと。ヨシカは母親を守るため、父親にボクシングを挑みます。
結果はヨシカの勝利。この流れこそが二つ目の山場なのです。
この山場は明らかな悪役(父親)の存在やそれに対するヨシカの恐怖によって、一つ目の山場よりも難しい山場であることがわかります。
最後に残る爽快感
この二つの山場を乗り越えたことで、最後に私たち読者が感じるのは爽快感です。
これは山場が一つだと話が単調で感じられない爽快感です。かといってそれ以上に増やしすぎると今度は主人公の目的が分かりづらくなる。だからこそ二つの山場がちょうど良い爽快感を生み出すのだと感じています。
また、さらに補足するのであれば今回の「ノックノック」は特に主人公の成長に焦点が当てられています。身体的×精神的の両方で成長しているところこそ、読者に投げかける何かなのかもしれません。
そういうわけで、山場は二つあるといい、という話と「ノックノック」は面白いという話でした。
現場からは以上です。