【機動戦士ガンダム水星の魔女】何故か「スレッタ・マーキュリー」が主人公感薄く感じるんです。どうしてだろう・・・?

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水星の魔女は2期に入って残酷さを隠さなくなりましたね。あっちこっちで人が死ぬのもそうですけど、政治的な動きもわかりやすくなってきた感じがするんです。

ところで、私が1期から感じていたことを今日は書きたいと思います。

それは、スレッタマーキュリーの「主人公感」が薄く感じることです。

 

理由を自分的に考えてみようと思います。

ところで、「主人公感」とはなんとなく私が感じているものであり、何か明確な根拠があるわけではありません。あしからず。

 

ところで、スレッタ・マーキュリーとガンダムについての私の知識と認識ですが、そこまで詳しくないというのは先に断っておきます。

彼女は設定上、「主人公機」であるエアリアルに乗る、主人公です。アムロ・レイやバナージ・リンクスたちと同じく機動戦士ガンダムシリーズの主人公です。

正直私がちゃんと見たのが初代ガンダムの映画版三部作と逆襲のシャアぐらいなので、ガンダムというシリーズに関する知識は深くありません。なので、他のシリーズの主人公と比べた際に主人公っぽい、というのはよくわからないです。

「越えるべき壁」がわかりづらい

結構大きいのがこの問題。

スレッタ・マーキュリーは一体なぜ努力しているのでしょうか?

結構何度もエアリアルに乗って決闘しているのですが、「自分の意思」での決闘が比較的少なかった気がします。いきなり決闘に突っ込まれたり、お母さんに言われたりして、気づけば巻き込まれていた感があるんです。

では、親の言いなりになっているキャラクターしかいないのかというと、そういうことでもなさそうです。

例えば、ミオリネ・レンブランは父親に自由を制限されていると感じていたり、グエル・ジェタークも父親に色々と悩まされていたりと、親に対して感じていることはそれぞれありそうでした。

しかし、その中でも自分でできることを本気で取り組み続け、それぞれの結果を得ています。それが彼らが望むか望まないかはまた別として、自力で前に進んでいっています。

そこと比べてしまうと、どうにもスレッタはとにかく周りの言いなりになってしまっているように感じるのです。特に「お母さんが言っていることは間違いない」と思っているところなんて、明らかに違和感あります。

自分の意思なんてお母さんの決定に比べたら劣っている、と言っているようです。

この操り人形感が、主人公っぽさを少し消している気がします。

 

ところで、物語の王道ルートとして、起承転結や序破急と言ったものがあります。ざっくりいうと、主人公に何か起こって、それがなんやかんやあって、結果どうなる、みたいな流れのことです。

このときに印象づきやすいのは、誰がどうしたから結果どうなった、という流れだと思うわけです。例えば、ミオリネが決闘を受けて、スレッタが戦って、結果グエルに求婚される、とかそういうの。

このとき、物語のフックというか始点というか、ミオリネなんですよ。スレッタが何かしたから、というよりはミオリネの行動の結果スレッタが動き出す、みたいな感じ。

 

なんとなく、そんな感じでスレッタが動いているなあ、と思う。だからこそ、スレッタの主人公としての動きが少ないな、と思っちゃうわけです。

じゃあ、誰が主人公っぽいのか

というと、じゃあ誰が主人公っぽい動きをしているのかというと、私の中では「グエル・ジェターク」通称ボブです。

理由は3つあります。

一つは、結構わかりやすくお父さんが障壁になっていたことです。

自分は本当はもっとうまくできるはずなのに、いきなり現れたよくわかんねえ魔女みたいなのにボコボコにされた結果、お父さんがめっちゃチャチャ入れてくるし、やめとくれ。そんな感じ。

二つ目は、自分の意思を感じるところ。

色々あって学校の寮を追い出されたグエルはソロキャンプを始めました。とにかくなんとしても自分の力で学校に残ってる感じがしました。そして御曹司であるというプライドを捨てて、バイトにも出ます。それが不幸にも父親との再会につながるのですが、それもある意味では彼が自分から行動したからだといえます。

そして三つ目は、明らかに成長していることです。

一段階目としてはスレッタに決闘で負け続けた結果、寮を追い出されたこと。ここで御曹司として、あるいはホルダーとしてのプライドはズッタズタにやられたでしょう。それでも自分の意思を貫き学園で生活してくことで、プライドを捨て前を向くことになった。一人の「グエル」が生まれたとも言えるのではないでしょうか?

二段階目は地球での生活のなかで、自分の腕で死んでいった子供の体温を感じたときでしょう。明らかに目つきが変わりました。おそらくスペーシアんとして、ジェターク家の御曹司として何一つ不自由なく(そこそこはあったかもしれませんが)暮らしていた彼にとって、戦争は未知な世界だったのでしょう。しかもその中で父親を殺してしまう。

その後捕虜として地球に連れて行かれてまともな扱いされず、どちらかというと生かされている状態。目に生気は宿っておらず、自力で食事も出来ないぐらい衰弱していました。

そんな中、戦闘に巻き込まれ大きく負傷した子供の助けを呼ぶ声を聞き、何かわからぬが動かぬわけにもいかぬと思ったグエルは子供を抱えとにかく走ります。車のある方にはきっと大人がいるだろうと動き続ける。結局は腕の中で子供は死んでしまいます。彼は無念や無力さを感じたのではないでしょうか。

それでも自分にできることがあるのだと感じたからこそ、彼は学園に戻り次なる行動に身を移そうとしています。

ということで、彼は本当にわかりやすく主人公っぽく感じます。外伝が出るのではないでしょうか?とにかく、今後彼はさらに人として大きくなり、物語の中核を担っていくでしょう。

じゃあ今後の水星の魔女ってどんな展開になるかね?

今後の展開について、スレッタが辿りそうな道は二つ。

一つは母親と対峙する。もう一つは、スレッタが敵に回る。

 

今後の展開として考えやすいのは、アーシアン(地球出身)がテロリストとしてスペーシアン(宇宙出身)に喧嘩を売る話。

でもなんとなくそれで終わらなさそうです。それはプロスペラという、スレッタの母親の存在です。今回の話の根幹にかかってくるのが彼女の存在ですが、そこがアーシアンと直接どう関わってくるのかまだ見出せていないのです。

 

一番恐ろしいのは、お母さんのいう通りだから、と地球寮のみんなと敵対することです。それだけは見たくない。

 

今後の展開にドキドキしながら、来週以降も見ていこうと思います。

それでは、取り留めもないですがここまでです。

現場からは以上です。